9日目 モスバーガーで過ごす

二度寝を防げず

午前9時に目覚め、朝食。
そのまま起きていようと頑張ったものの、貧血のようにクラクラするため、昼間で二度寝

夕方、モスバーガー

午後4時、なるべく1日1回は外に出たいので外出。
まずは整体に行き、右腰の部分をマッサージしてもらいました。いつも右腰~背中の部分が凝っていて、棒でもつっかけたみたいに強張っています。

その後、近所のモスバーガーへ。店内が空いていたので4人がけテーブルに座ると、「Dr.ディマティーニの最高の自分が見つかる授業」という本を読みました。

内容をざっくり要約すると「自分の行動や考え方を見つめ直し、自分にとって一番大事な価値観、一番やりたいことを発見できる」といった感じでしょうか。

こういった本を読もうと思ったのは、「今の仕事が、本当に自分のやりたいことなのかわからなくなった」から。

自分の固定観念と向き合う

本を読むと、エクササイズに
「自分の中にある『こうあるべき』『こうすべき』といった、社会的観念や、固定概念を書き起こしてみよう」というものがありました。

自分は「こうあるべき」という考え方をガチガチに固めながら生きてきた人間なので、いくらでも出てきました。

・例

・定職について働かなければならない
・名のしれた職場で働くべき
・仕事はホワイトカラーにすべき           
・小説家またはライターになるべき
・他人に迷惑をかけず生きるべき
・他人より優れているべき、仕事ができるべき
・魅力的な人間であるべき、モテるべき、人気者であるべき
・辛い時に泣き言をいってはいけない
・自分にできないことがあってはいけない
・自分はもっと周りから注目されるべき、称賛されるべき

ああ。

まさか、こんなに自分で自分を生きづらくしていたなんて。もっと大学生ぐらいのころは、かなりいい加減に生きていたと思うんだけど……

書き出したリストを見てみると、とにかく自分は「完璧」を目指していたんだなと実感しました。
わたしが仕事をしていた会社はベンチャーで、とにかく優秀な人ばかり入社してきます。みんな有名大学を卒業して、一流企業から転職してくる人ばかり。
自分はまったくのパンピーで、会社の人員が少ないときだから潜り込めたようなもの。

会社がある程度大きくなると、もう「優秀な人の集まりの集まりの集まり」みたいな感じになって、周りの人もすごい人だらけ。とにかく「自分も成長しなきゃ成長しなきゃ」と、焦りばかり感じていました。

「そういえば、数年前の会社はすごく居心地が良かったな……」
会社の規模が小さい分、一人ひとりがメンバーという実感があったし、泥臭い部分も多くて、それが楽しかった。

まぁ、会社は成果を出す場所ですから、置いていかれたなら仕方ないかもしれません。
自分より優秀な人に囲まれて、心を健康に保ちながら働くには、どうしたらいいのでしょうか。

小さな気遣いで心を保つ

夜になると店内は混み始めました。
ふと、小学生くらいの男の子を連れた親子が来店。しかしテーブル席が空いていないため、2人がけの席に座ろうとしているのを見かけました。
4人がけのテーブルに1人で座っている人は何人もいますが、誰も行動を起こしません。

自分は4人がけのテーブルを占拠していたので
「あっ、席、代わりますよ」
と母親に言うと、空いていた席に移動しました。
「いいんですか? ありがとうございます」
お礼を言ってもらえて、なんか救われるような気持ちでした。

自分の心が潰れそうな時、こうやってちょっとでも気遣いをして、心を保っています。
これは、「誰かに親切にすれば、まだこの世にいてもいいと思えるから」という、悲しい動機からですが……

そんな自分は、上司から「気づかいが足りない」と何度も言われて、悔しい思いをしていたことを思い出します。確かに、会社ではいつも自分のことでパツパツだったけれど……

モスバーガーを出ると、長く読書をしたためか、めまいがしました。
今のところ、毎日外出はできていますが、いつも帰るときにはめまいがしている状態です。数時間の外出でも、けっこうキツイ。

日常通りに生活を送れているつもりでも、ふっと訪れる、「自分は仕事ができる状態じゃないよ」と意識する瞬間です。

「これからどうすればいい、いや、今はゆっくり休む段階だから何も考えなくていいよ、でも、これからどうすれば?」

いつもの堂々巡りが始まりそうになるのを感じながら帰宅。

今日の座禅

深夜、日課の座禅。今日はすごく集中できて、20分があっという間でした。